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2013年6月

2013年6月22日 (土)

「ういろううり」を披露するために ソレイユメンバーついにストリートへ! 

こども合唱劇団ソレイユで数年前から本格的に取り組んでいるういろううり

二代目の市川団十郎がセリフ作ったといわれています。

 

享保三年(1718年)にできたらしいので、今からほぼ300年も前のセリフ。

 

現在では、(ベロ bleah )がなめらかに動かせるようになるため、言葉がハッキリと大きな声で言えるようになるための教材として、

 

役者はもちろん、アナウンサーや司会者が一度は通るういろううり。

 

しかし、このういろうり、

 

セリフを冒頭から最後まで覚えることがまず大変な作業。

 

たとえセリフを暗記できたとしても、それを正確にミスなく言い終えることはさらなる難関。

 

たとえ正確にミスなく言えても、それを自分なりにおもしろく表現できるかどうか?それはもっともっと大変。

プロのベテラン俳優や有名なアナウンサーでも完璧にできると言い切れる人は少ないのではないでしょうか。

しかし、今のソレイユメンバーの中にはうりろううりを覚えて言えるだけでなく、

かなりおもしろく自分なりに工夫して表現できる人が出てきたので、練習を重ねるうちに……

実際の町に出て披露してみようという気持ちがあふれてきました

いくら身内の中でうまく出来ても、見ず知らずの一般人の前でできるか?

もっともっとレベルアップしていくためには、自分たちとまったく関係ない人たちに見てもらうのが一番。

今日はずっと降っていた雨が久しぶりに止んでやっと天気になりました。

でも、曇り空で太陽カンカン照りではないから、野外で活動するには最高のコンディション。

最初は稽古場で練習を始めたのですが、窓の外を見ているうちにある言葉が浮かんできました。

うりろううり、いつやりにいくの?…今でしょ!

(↑ミーハーでごめんなさい coldsweats01 )

よし、行くぞ!と決めると、あとは代表メンバー選び。

全員を連れていきたかったのですが、やっぱり……

セリフを完全に覚えていない人はムリ。

セリフを覚えていても人前でやれる自信が持てない人もムリ。

やれると思っていても、実際に人通りの多い道に出たら急に怖くなったり、恥ずかしくなって緊張してしまってできなくなる場合もあるから、とにかく出来そうな人だけ4人を連れて稽古場から出発しました。

あとのメンバーは留守番 crying weep

ソレイユ選抜メンバーは小学3年生1名、5年生1名、中学1年生1名、2年生1名。そして、もちろん私、どうみつじろうもメンバーの一人。

こどものメンバーにやらせるだけやらせて先生がただ回りで見てるだけなんて絶対にやっちゃいけないこと。

こどもたちにやらせるなら、まず自分がやってみせなきゃ話にならんぜよ!

ということで、もちろん1番手にやらせていただきました。good

結果は?

…いやぁ……それは……それは……たのしかったぁ!heart04heart04heart04heart04heart04

あの緊張感は、実際にストリートに出た者にしかわからない。絶対に shock

他のメンバーたちも予想以上にがんばりましたよ!

さすがソレイユ選抜メンバー、度胸があります。 run

では、その時のくわしい様子は、また次回。お楽しみに!

 

 

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2013年6月14日 (金)

オスカー・ワイルド原作「幸福な王子」より 王子の告白場面の演技 つづき

演技でも、歌でも、その他すべてのことに共通すると思いますが、

稽古(練習)とは、誰かに無理やりやらされるものではないと思うのです。

稽古は自分から積極的にやるべき!

そしてどうせやるなら、誰よりも先にやってみせる。

できれば必ず一番手にやる。その勇気がとても大切だと思います。

他の人より先にやると何が良い(得)かというと、

演技を見る側の人、たとえば先生だって新鮮な気持ちで見ることができます。

演じる人が何人もいる場合は、同じような演技を何度も見ることになるので、後になればなるほど新鮮じゃなくなっていくわけです。

時間もなくなってきます。先にやった人にはたくさんアドバイスをしてあげることができますが、後になればなるほど稽古時間が少なくなります。

前回の稽古で王子の告白の演技を披露できたのは10人中5人だけ。あとの5人は披露する前に稽古時間終了になってしまいました。

時間は限られているから、人の後、次の人の後、なんてかくれてると、せっかくの実力を発揮できないまま終わってしまう。これは本当にもったいないですね。

少しでも上手になりたいなら、果敢にチャレンジするしかありません。

他の人の2倍、3倍、練習する。

誰よりも練習すれば、それが自信になり、心に余裕が生まれる。

余裕と言うとのは気が抜けてしまうことではなく、

リラックスした状態でできるということです。

ほとんどの人は、人前や先生の前で演技をするとなると、心の中はいっぱいいっぱい、緊張して、セリフを間違えないで最後まで言ってしまうことに必死になってしまいます。

でも、書かれたセリフを頭で覚えて、書いた通りに言うことは演技ではありません。

それだけなら役者じゃない一般の人でもできるし、ロボットでもうまくやるでしょう。

上手に淀みなく話すならニュースキャスターの方が得意でしょう。

しかし、肝心なのはそこではない。

肝心なのは、そのセリフを話す時の心情(心の動き)を表現することです。

今回の王子の告白なら、その気持ちを打ち明けるまでの心の動きをまずは考えなければなりません。

自分のことを他人に話すのは結構勇気がいるものです。

しかもそれが自分にとって恥ずべきことだったり、苦しい悩みであればなおさら言葉はスラスラ出て来ないでしょう。

悲しければ悲しいほど、気持ちは高ぶり、身体も震えてくる。

涙はこらえればこらえるほど、出てくるものです。

泣こうと思って泣く人はいません。泣きたくない、涙なんて流したくないけれど出てしまう。それが悲しい時の演技に必要な感情。

だから、慌ててはいけない。慌てて演じると

演技スタートからセリフを話しだして、あっという間に演技終了になってしまう。

今回の王子の告白シーンなら演技を開始して、気持ちが高ぶるまである程度時間がかかるから、最低3分くらいかけてたっぷりと演じる。

もちろん、ただダラダラと長い時間かけてやってもダメですが、せっかく自分の時間をもらったのならあっさりと終わらずに、しっかり見る人の印象に残るようなインパクトのある演技を時間の許す限り見せるべきです。

今回の発表で一番最初に演技を披露したSaoriさん。一番最初だったからじっくり見てあげられたし、様々なアドバイスもできました。

感情の高ぶりを表現できるようになってきました。しかも一番手!立派 sun

2番手はMeetan

演技をスタートしてから最初のセリフを発するまで、時間をかけ気持ちの高ぶりを表現してますね。

高まる感情を抑えられず、溢れ出た感情と一緒にセリフが口から出ていく感じになればいいですね。

まったくアドバイスなしで、自分だけの考えと計算でこれぐらいできればなかなかのものです。

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2013年6月13日 (木)

オスカー・ワイルド原作 『幸福な王子』より 王子の告白の演技

2013年9月に上演予定のソレイユミュージカル第6作 『ミュージカル 冬のツバメたち

原作は20世紀を代表する作家、オスカー・ワイルドの短編『幸福な王子』です。

大人からこどもまで読めるように童話として書かれていますが、内容は

世の中の矛盾世の中の悲惨な現状を伝え、

真の幸福とは?真の愛とは何か?を人の心に問う痛烈なテーマを持っています。

『幸福な王子』という物語は、世の中の貧富の差や、自分以外の他人のために尽くす献身など、簡単には解決できない題材を扱っているから普遍的に輝き続ける名作文学なのだと思います。

    book    eye       ear    tv     

 

ぼくはこの『幸福な王子』という作品にいつ、どういうかたちで出会ったのか今となってはまったく覚えていません。子どもの頃に本で読んだのか?それともアニメなどで見たのか?

でも、物心ついた時からいつか舞台にしたいと思いが漠然でうがありました。

具体的に舞台化に動き出したのは今から15年ほど前、自分たちが「枚方子どもミュージカル」に関係していた頃です。

1回目(1997年夏)、2回目(1998年夏)と『~七夕天の川伝説~ おっちょこちょいの彦星』という作品を上演したので、もし3回目があるのなら、別の作品をやりたいと思い、『幸福な王子』を候補に挙げて、舞台の構想を練っていました。

しかし、「枚方子どもミュージカル」とは主催者側との意見の相違で2年間で決別し、自分たちの団体「こども合唱劇団ソレイユ」を結成することになりました。

ソレイユでもいつか「幸福な王子」を舞台化したいという気持ちはありましたが、他にもやりたい作品があったり、メンバーが揃わなかったりで、なかなか実現できませんでした。

結成13年目にしてついに本格的に取り組むことになりました。しかも自分たちのオリジナルミュージカル。

なぜ、今でしょ!なのか?わかりませんが、早くやっておかないとソレイユだっていつまで続くかわからないし、自分だっていつ死ぬかわからない年齢になってきたからかもしれません。

舞台化を実現できないまま死んだら、やっぱり少し後悔すると思うから……。

やれる時、やろうと思った時にやっておかないと!

2013年春・夏シーズンのソレイユメンバーはとても才能豊かで、どんなことにも勇敢にチャレンジする精神を持っている人が多いので、きっとやれると信じています。

前回の稽古では、「幸福な王子」の登場人物である王子が、ツバメに自分自身のことを告白する場面に取り組みました。

【王子のセリフ】

わたしが生きて人間の心を持っていたころは涙とはどんなものか知らなかった

なぜなら悲しみのない宮殿にいたからだ

わたしは宮殿の外になにがあるのか聞いてみたいとも思わなかった

まわりの者たちはみんなわたしを幸福な王子と呼んだし

実際幸福だったから

何の不自由もなく愉快に楽しく生きることが幸福であるとしたらね

そんなふうにわたしは生きそして死んだ

(※あえてセリフの文章中の、。など句読点は抜いてます)

セリフとしては短いですが、その内容はimpact衝撃的impactですよね。

涙とは何か知らなかった とか、

宮殿の外のことを聞きたいとも思わなかった とか、

人間が普通に暮らしていたら当然のように経験したり、学んだり、覚えたりするはずのことをこの王子はまったく知らないまま死んでしまった。

しかも、本当にそのまま死ねば知らぬが仏でよかったはずなのに、肉体が滅びても精神が生きたまま町のシンボルの黄金像にされてしまったものだから、イヤでも世界の醜さや人々の苦しみを目の当たりにし、初めて自分がどれだけ愚かだったのか思い知らさせる。

しかし、どれだけ後悔しても、世の中の人々のために何かしたくても、像となって自由を奪われてしまった自分には何もできない。

これほど残酷ながあるでしょうか……sweat02

「幸福な王子」は誰でも読める童話というジャンルの読み物ですが、本当に恐ろしく、悲惨な話です。 shock shock

では、今回の「演技」について注目すべき点については………また次回!sun

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2013年6月 9日 (日)

「生涯現役」のパフォーマーとして、一生自分の道を追求する者として

またまた久しぶりのブログ更新となりました。

チェックしていただいてた人には申し訳なく思います。ごめんなさい!

こども合唱劇団ソレイユは常に変化していくことを恐れず、少しずつでも前進していってます。

ソレイユで歌の指導を務める歌手、安部り麻

演技をしている役者、どうみつ じろう

二人ともソレイユの稽古場では「先生」としてメンバーであるこどもたちに芸術の素晴らしさと重要性を伝える仕事をしていますが、

あくまでも現役のアーティストとしての情熱とプライドは持ち続けています。

こどもであろうと、大人であろうと、舞台の上では関係ない!

生徒であろうと、先生であろうと同じ土俵に立てば、常に真剣勝負!

観客を笑わせることができるか?

観客を泣かせることができるか?

観客の心を揺り動かせることができる方が勝ち。

芸術は勝ち負けではないけれど、先生として生徒に指導するからには

それなりのことができて当たり前。そうじゃないと生徒も納得しないでしょう。

だから、私たちも常にもっとレベルが高いことができるように、

他の人がやったことがないようなことにトライしています。

こどもたちには若さという武器があるでしょうが、 

私たち大人には経験という武器がある。

勉強しようという気持ちがあれば、

世の中のさまざまな事象から勉強することができる。

たとえ、若くて脳細胞がたくさんあっても、学ぼうという思いがなければ

あらゆるものから発信しているメッセージや人生のヒントを見過ごしてしまう。

そのことにいかに早く気がつくかどうかで人生は大きく変わっていくのではないかと思います。

気づき

自分がいかに何も知らないのかってことに、気づく

自分がいかに人生の限られた時間を無駄にしているか、気づく

自分がいかに無力で、ちっぽけな存在か、気づく

同時に、

自分がいかに多くのことを与えられる存在なのかに、気づく

自分がいかに素晴らしい世界の中で生きているか、気づく

自分がいかに世界を変えるかもしれない可能性に満ちた存在であるか、気づく

人間は誰もみな、何年生きても、いろいろな経験を積んでも、

やっぱりどこか愚かで、バカ(アホ)である。と思います。

自分が愚かで、何も知らない無知な人間であると自覚することが大切だと思うのです。

そうすれば、あらゆるものに対して謙虚に受け止めることができる。

こどもたちから学ぶこともたくさんあります。

ソレイユの稽古場でメンバーを観察していると、それぞれのいろいろな行動や反応からたくさん教えてもらうことがあります。

ソレイユではここ数年、滑舌(かつぜつ)を良くするための訓練としてういろううりを継続して稽古しています。

「うりろううり」というのは舌がよく回るようになるだけでなく、脳の活性化にもかなり役立ちます。

なぜなら、とにかくまず長いセリフを覚えなければならない。

その覚えた長いセリフを一気に淀みなく、朗々と発声しなければならない。

しかも覚えて、セリフを言えるのは、その気になればできるかもしれませんが、それをおもしろく、見ている者が飽きないように工夫しなければいけない。

この「ういろううり」を完璧に自分のモノにできるようになるには、かなりの年月と不断の努力が必要でしょう。

ちなみに、私は大阪芸術大学時代に初めて「うりろううり」を知ってから、やっと最近になってかなりやれると思えるようになりました。もちろん、まだ完璧とは癒えませんが……

でも、今まで誰もやっていない、いやもしかしたらトライした人はいたかもしれませんが、まだ世の中に出ていない自分独自の「ういろううり」のアイデアを発見したような気がします。

もう少し改良を加えて、近いうちに発表したいと思っています。賛否両論あるかもしれませんが、それも狙いのひとつです。

昔から伝わっている偉大なる先人たちが残してくれた「芸術の遺産」

それを現代流にアレンジしたり、よみがえらせ、後世に伝えていくことも大切な役目だと自認しています。

芸術は古いしきたりとか、「こうしなければならない、こうあるべき」とかいう常識を打ち破っていくことも必要なので、失敗を恐れず新しいことに果敢にチャレンジしていきたいと思っています。

こども合唱劇団ソレイユ2013年夏公演作品『ミュージカル 冬のツバメたち』(原作:オスカー・ワイルド 幸福な王子)は、ソレイユにしかできない(やらない??coldsweats01)かなりショッキングな内容になると思います。

100年以上前の童話である「幸福な王子」が、現代の人々の心をナイフでグリグリえぐり、shine真の幸福shineとはなにか?人々に問いかける、そんな問題作になるように……

ソレイユメンバーたちもみんながんばってます。ご期待ください~!sun

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